全米FPA大会参加リポート
(’06 10/20〜10/22 アメリカ中南部テネシ−州ナッシュビルにて)

10/20〜10/22にFPA(Financial Planning Associationの略)大会に参加してきました。
テネシ−州首都ナッシュビルは云わずと知れたジャック・ダニエルの故郷。old Americanの雰囲気 が残るカントリ−ミュ−ジックの街。主な産業は観光です。
大会会場はコンベンション・センタ−併設の大きなリゾ-トホテル(客室総数2881室)。全世界のFP(ファイナンシャル ・プランナ−)が一同に会する大会会場としては申し分なし。 

セッション会場の前には 飲み物とお菓子のカウンタ−が出て、みなさんリラックスして参加しています。
今回のツア−ではすべてのセッションに同時通訳がついたので安心。以下のセッションに参加しました。

(1)Mr.Jonathan T.Guyton
Building A Financial Planning Practice:A Financial Planner's Story
「ファイナンシャル・プランニングを実践するには」

(2)Mr.Robert J .Powell
The State of Retirement Planning in America
「米国におけるリタイアメント・プランニングの現状」

(3)Ms.Carol Anderson,Ms.Deanna Sharp
2005 Survey of the Elements of Communication that Affect Trust and Communication in the Financial Planning Process
「ファイナンシャルプランニングの信頼に影響を与えるコミュニケ−ションの要因2006年調査」

(4)Ms.Elissa Buie
Using the Client Review to Strengthen the Client-Planner Relationship
「顧客とプランナ−の関係を強化するために顧客レビュ−を活用する」

(5)Mr.Marc Freedman,Mr.Michael E.Kitces,Mr.Gary Morris
Financial Planning:A process-Not an Event!
「ファイナンシャル・プランニング:それはプロセスである。イベントではない!」

印象に残ったセッションを2つご紹介します。
まずは、(1)のセッションを行ったジョン・ゲイトン。銀行員だった彼は、組織の一員として金融商品の販売を行うことに限界を感じ、1985年に独立。FPとして顧客の利益を追求し続けたことで、今日の自分がある
と力説する(…誰かと似ている)。現在の顧客数は160名で、ミュ−チュアル・ファンドの預り残高は
1億2千万ドル(115円換算で138億円)。
セッションの後、そのノウハウを質問攻めにする。

次に(2)のセッションを行ったロバ−ト・パウエル氏。
彼はリタイヤメント市場における401(K)プランの役割やフィナンシャル・プランニングの重要性を説く。米国のリタイヤメント・プランニングは、退職金や退職年金を平均余命まで計画的に取崩すことに重点を置き実行されると説明。その手法をレクチャ−して頂きました。
日本では、退職金の運用そのものがリタイヤメント・プランニングと思われていて、証券会社や信託銀行のCMも、のきなみそんなアプロ−チですね。結局、日本の金融機関はお客様を見ないで、お客様の持っている“お金”しか見ていないということ…。お客様(ライフプラン=生き方)を見て、お客様の利益に答えることができるのは独立した立場のアドバイザ−しかいないということ…。
パウエル氏の話には「顧客利益の本質」とは何か?を問うパワ−がありました。

参加したセッションは5つでしたが、期間中約50のセッションが行われていて、自由に参加することが
できます。また、圧巻なのが見本市会場。

約200〜300(あまりにも多くてわかりません)あるブースにはソフトウェアメ−カ−や、フィデリティを代表とする大手運用会社から中小の運用会社の担当者(ファンド・マネ−ジャ−)が我々FPに自社のミュ−チュアル・ファンドを取扱ってほしいと売り込んできます。
もし来年も参加できたら、将来有望なファンド・マネジャ−を発掘しようと思います。充実した3日間でした。