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ブレトンウッズ3

先週は金融史に残る重大事件がありました。

米投資銀行リ-マンブラザ-ズの破綻と、米政府によるAIG(アメリカン・インタ-ナショナル・グル-プ)の救済です。米政府はAIGに対し、9兆円の緊急融資(枠)を行い、事実上の管理下に置きました。

両者の明暗を分けたのは、プロ同士(ハイリスク・ハイリタ-ン)の資金調達や証券取引を仲介するリ-マンに対し、AIGは生命保険や損害保険のみならず、信用保険や銀行間取引の保証業務を広く手がけていたことと言われています。

AIGが破綻した場合、世界の信用市場の秩序が維持できなくなることからくる、前例のない金融パニックを回避する目的があったとされています。

米政府は先のベア-スタ-ンズと同じく、AIGの発行済株式の79.9%を保有しました。それも、最安値に近い1株1.25ドルで!!

この瞬間、世界の銀行間取引の多くを米政府が保証していることになったのです。

今回のサブプライム問題や金融危機において、米国の信認低下やドルの凋落が囁かれますが、世界の金融市場は、事実上米政府の保証管理下に置かれたのです。言い換えれば、米国の新たな金融管理体制の始まりなのです。

この事実は後の歴史が証明してくれるはずです・・